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ガ島活動記 番外編1 ~水~
皆さん、こんばんわ! なんとか硫黄島に行く前にブログの更新をすることができホッとしています(笑)

現在、私は明日の硫黄島派遣団の結団式に備え、東京は市ヶ谷のJYMA日本青年遺骨収集団の事務所に前日入りしています。硫黄島には11月29日から12月7日まで赴きますので、次の更新は7日または8日(開戦の日!)になりますので宜しくお願い致しますm(_ _)m


さて、今までは活動の記録を日記形式で書いてきましたが、今回は「」についてスポットを当ててみたいと思います。


皆さんはガ島と聞いたときに、亜熱帯だから水には苦労しなかったんじゃないか?と思われる方がおられるかもしれませんが、とんでもありません!!


水こそが生命線であり、最大の重要課題でありました。

ガ島は亜熱帯に属するため、確かに水はありますが、川まで汲みに行かねばならず、また、われわれ日本人は安全上、それを煮沸しなければ飲むことができません(現地の方はそのまま飲んでいましたが)

*ちなみに、戦史書を読んでいますと、当時の方々も水には苦しまれた事がわかります。沖縄などの他の亜熱帯の島々でも夜間に水を汲みに陣地から出たところを銃撃されて亡くなった方の事などが多く書かれてあります。合掌

また、糧秣はアルファ米などお湯を入れて食すインスタント食品を使用したため、この分に使用する水もバカになりませんでした。(食事も重要な水分補給であることが分かります!)
今夏の第一回派遣では、大量の水を確保するため、偵察派遣の時から使用していた野営地ではなく、水源地近くに野営地を移転させることまでしました。



画像は煮沸中の水。食事にも使うためかなりの量が必要。
遺骨収集 021




密林内は湿度が非常に高く、発汗がものすごいです。私が最初にガ島に行ったのは2月、これは現地では雨期に当たる季節でした。しかし、何も知らない私は「おお、寒い時期に行くとはちゃんと考えてるな~」と愚かにも思いこんでいました。


しかし、現実はその真逆であり、雨期は湿気が乾季の比ではないのです・・・


遺骨収集 157



こちらの画像をご覧ください。
これは私が腰につけていた小物入れの金具ですがわずか一昼夜装備していただけなのにすでに錆ています。
このことからもいかに発汗がすさまじかったかをご想像いただけるかと思います。


煮沸したのち水は、行きに持参したペットボトルに詰め、翌日の活動の際に携行します。この際、麦茶のパックやスポーツドリンクの素を持っていって使用したのですが、非常に助かりました。また非常においしかったです!この美味しい麦茶を飲んでみたい!というお方は是非、次回以降の派遣隊に参加してみてください(笑)
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この写真は煮沸した水で作った麦茶です。この白いものが何なのかわかるでしょうか?これはです。
鍋に蓋をしていても、必ず焚火の灰が舞い上がって水に入ってしまいます。大抵朝起きて、鍋をのぞいたり、ペットボトルの底をのぞくと白いものがたまっています。「煮沸」はよく聞く単語ですが、いざやってみると困難が付き物です。これは決して毒ではありませんが、あまり飲むとお腹がゆるくなってしまいます。こちらも上記の美味しい麦茶と同時に味わえますので、こちらも飲んでみたい!というお方は、次回以降の派遣に御参加ください(笑)
画像 109




それでは、今回はここまでにしたいと思います。次回はまた現地での活動の紹介に戻りたいと思います。時たまこのような一点に集中したコーナーもやってみたいと思いますので、聞いてみたい内容がありましたら是非コメントして頂ければと思います!


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2011/11/29(Tue) | 活動報告 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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