嗚呼、2・・・いや、3週間も更新が空いてしまい申し訳ありません。
さてさて、もう3月を迎え、私の住んでいる名古屋では梅の花が咲いております。
一瞬あったかくなったなと思ったら、すぐに冬の気温に逆戻りし「難儀だな~」と感じるこのごろです。
当派遣隊では、今夏実施予定の第二次自主派遣に向けて第一回会同が2月に実施され、準備が着々と進んでいます。
以前お伝えしましたように当派遣隊では傷病リスクの極めて高い密林内で、確実かつ安全に活動するため内地(日本)においての事前準備にかなりの時間を割いています。今回は数ある事前準備の中でも「物資の集結」について、具体的に何を集結しているのかをお伝えしたいと思います。
できればひとつ残らず・・・と行きたいのですが一つずつあげると170品目以上になるのでここでは大雑把な種別をご紹介したいと思います
1、糧秣(食料)
ガ島の戦史からまず学ばねばいけないことは、補給線の確保です。
当派遣隊では基本一日朝夕の2食(昼はカロリーメートなどの軽食)制度をとっており、主な献立はお湯を入れて戻して食べるアルファ米、肉(鳥、牛など)の缶詰、フリーズドライのスープなどが主でした。また、食料だけでなく、ポカリスウェットやコーヒーなどの飲料も準備してゆきました。
コーヒーや缶詰は現地で買えるものもあるのですが、アルファ米とフリーズドライのスープは日本で買ってゆくしかなく、昨年発生した東日本大震災の影響のため入手に苦労した時期もありました。
ちなみに現地の方々も同じ食卓で同じものを食べるのですが、アルファ米の中でも「五目御飯」が人気でした^^
ちなみに、これらのほかにも密林内にて採取したブッシュキャベツ(蕗みたいなもの)を煮付けたものも食べられていたようですが、私はバラナ村に一人で泊まっていたため詳しいことは分かりません。
糧秣についてはまた別途詳しくお知らせしたいと思います。
2、野営用具
これにはテント、シャワー、トイレ用テントなど野営地での生活に必要な物資が含まれます。
また、水の煮沸に用いられる大鍋、蚊取り線香、トイレ用石灰などもこの一端を占めます。
思い返せば、私が隊長殿と最初に丸山道に行った時はテントは2張り、シャワーなんてものはナシ。トイレは当然青空(実際には見えませんが・・・)
しかし今や、テントは9張り、シャワー用テントは2張り(男女別のため)、トイレ用テントは4張り(男女2張りずつ)・・・
立派になったものだな~と思わず懐古してしまいます。
3、通信機器
これには無線機、アンテナ、電池などが含まれています。
また、無線のほかにも現地にて購入した携帯電話を中継隊では用いていました。
無線機は現地政府の許可を得た周波数帯を用い、長距離、中距離、短距離にそれぞれ分けて運用していました。
無線機自体は特に問題なく作動したのですが、無線機に用いる電池が充電したはずなのにすぐ電池切れの表示を出し、何気なく外してもう一度そのままつけたら問題なく仕えたという謎の現象が起こったりしましたが、予備を常に多く用意していたので問題は起きませんでした。
4、衛生材料
いくら予防策をとっていても不幸にしてケガや病気が発生する場合があります。
派遣隊はそのような状況にも備え、薬品、絆創膏、包帯などを梱包した衛生セットを各小隊に一セット配布しました。
幸い大きなけがなどには見舞われませんでしたが、軽い体調不良や切り傷などの際には大活躍しました。
*ちなみに、衛生セットの中にはピルケースに分けられた7種類の錠剤が入っていたのですが、それは実は私がピンセットで一つずつ勘定をして分けたものなのです。遺骨収集とは事前の地道な作業の賜物なのだなとつくづく感じる次第です
以上大まかな種別になりますが、これらの購入に際しては楽天市場をはじめとするインターネットと実際の店舗を回る足を駆使して最安値のものを仕入れるように努めました。今から思えば大変でしたが、昨日実家の防災備蓄物資更新にあたって、「そういえばこんなサイトばかり見ていたなぁ~」と昔を思い出してしまいました←おっさん発言ですね
しかし、どんなに周到に準備をしていても人の和がなければどうにもなりません。
次回は事前会同に焦点を当て「人の和」について取り上げたいと思います。
さてさて、もう3月を迎え、私の住んでいる名古屋では梅の花が咲いております。
一瞬あったかくなったなと思ったら、すぐに冬の気温に逆戻りし「難儀だな~」と感じるこのごろです。
当派遣隊では、今夏実施予定の第二次自主派遣に向けて第一回会同が2月に実施され、準備が着々と進んでいます。
以前お伝えしましたように当派遣隊では傷病リスクの極めて高い密林内で、確実かつ安全に活動するため内地(日本)においての事前準備にかなりの時間を割いています。今回は数ある事前準備の中でも「物資の集結」について、具体的に何を集結しているのかをお伝えしたいと思います。
できればひとつ残らず・・・と行きたいのですが一つずつあげると170品目以上になるのでここでは大雑把な種別をご紹介したいと思います
1、糧秣(食料)
ガ島の戦史からまず学ばねばいけないことは、補給線の確保です。
当派遣隊では基本一日朝夕の2食(昼はカロリーメートなどの軽食)制度をとっており、主な献立はお湯を入れて戻して食べるアルファ米、肉(鳥、牛など)の缶詰、フリーズドライのスープなどが主でした。また、食料だけでなく、ポカリスウェットやコーヒーなどの飲料も準備してゆきました。
コーヒーや缶詰は現地で買えるものもあるのですが、アルファ米とフリーズドライのスープは日本で買ってゆくしかなく、昨年発生した東日本大震災の影響のため入手に苦労した時期もありました。
ちなみに現地の方々も同じ食卓で同じものを食べるのですが、アルファ米の中でも「五目御飯」が人気でした^^
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ちなみに、これらのほかにも密林内にて採取したブッシュキャベツ(蕗みたいなもの)を煮付けたものも食べられていたようですが、私はバラナ村に一人で泊まっていたため詳しいことは分かりません。
糧秣についてはまた別途詳しくお知らせしたいと思います。
2、野営用具
これにはテント、シャワー、トイレ用テントなど野営地での生活に必要な物資が含まれます。
また、水の煮沸に用いられる大鍋、蚊取り線香、トイレ用石灰などもこの一端を占めます。
思い返せば、私が隊長殿と最初に丸山道に行った時はテントは2張り、シャワーなんてものはナシ。トイレは当然青空(実際には見えませんが・・・)
しかし今や、テントは9張り、シャワー用テントは2張り(男女別のため)、トイレ用テントは4張り(男女2張りずつ)・・・
立派になったものだな~と思わず懐古してしまいます。
3、通信機器
これには無線機、アンテナ、電池などが含まれています。
また、無線のほかにも現地にて購入した携帯電話を中継隊では用いていました。
無線機は現地政府の許可を得た周波数帯を用い、長距離、中距離、短距離にそれぞれ分けて運用していました。
無線機自体は特に問題なく作動したのですが、無線機に用いる電池が充電したはずなのにすぐ電池切れの表示を出し、何気なく外してもう一度そのままつけたら問題なく仕えたという謎の現象が起こったりしましたが、予備を常に多く用意していたので問題は起きませんでした。
4、衛生材料
いくら予防策をとっていても不幸にしてケガや病気が発生する場合があります。
派遣隊はそのような状況にも備え、薬品、絆創膏、包帯などを梱包した衛生セットを各小隊に一セット配布しました。
幸い大きなけがなどには見舞われませんでしたが、軽い体調不良や切り傷などの際には大活躍しました。
*ちなみに、衛生セットの中にはピルケースに分けられた7種類の錠剤が入っていたのですが、それは実は私がピンセットで一つずつ勘定をして分けたものなのです。遺骨収集とは事前の地道な作業の賜物なのだなとつくづく感じる次第です
以上大まかな種別になりますが、これらの購入に際しては楽天市場をはじめとするインターネットと実際の店舗を回る足を駆使して最安値のものを仕入れるように努めました。今から思えば大変でしたが、昨日実家の防災備蓄物資更新にあたって、「そういえばこんなサイトばかり見ていたなぁ~」と昔を思い出してしまいました←おっさん発言ですね
しかし、どんなに周到に準備をしていても人の和がなければどうにもなりません。
次回は事前会同に焦点を当て「人の和」について取り上げたいと思います。
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